2019年4月9日、新元号が令和に変更になることが発表されてから約1週間が過ぎ、日本の紙幣も約20年ぶりにデザインが変更になることが発表されましたね。
その顔は一万円札は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎という事です。
私の感覚では1万円札の福沢諭吉は前回変更されずに、まぁそこそこの期間一万円札の顔でしたが、樋口一葉と野口英世はついこの前変更されたばかりの感覚です。
個人的には1万円と言えば聖徳太子でその当時は聖徳太子の1万円札は他のお札より若干大きく重厚感があり、
貨幣価値の違いもあってか、聖徳太子が一人いれば財布の中がそこそこ長持ちした、
いま福沢さん1人だとあっというまに気が付いたら財布の中から誰もいなくなっている感じがします。
お札の顔が新しい人に変わる時いつも思うのですがどのような基準で選ばれるのでしょう?
選考基準は?
その基準として、まず偽造防止などのセキュリティー面の観点から精密な肖像画(写真や絵画)が入手できる人という事で、その他に
日本国民が世界に誇れる人物、一般的によく知られている人物という基準を満たすという事が主な基準となり、
財務省、日本銀行、国立印刷局で協議し、最後に財務大臣の認可によって決定されるとの事です。
その基準からすると世界的に誇れる人物だとしても、精巧な描写の基となるものが無いととセキュリティーの観点で適さないという事もあるようです。
今までに紙幣の肖像になった人物は?
では、現在までにその選考基準をクリアして紙幣の肖像に選ばれた人物は全部で何人しょう?
その数は17人で、最初に肖像が印刷されたのは1881年(明治14年)で「改造紙幣壱円券」との事で、このときの肖像は日本書紀にも登場する「神功皇后」です。
神功皇后
そこから現在までに、
・神功皇后
・板垣退助
・菅原道真
・和気清麻呂
・武内宿禰
・藤原鎌足
・聖徳太子
・日本武尊
・二宮尊徳
・岩倉具視
・高橋是清
・伊藤博文
・福沢諭吉
・新渡戸稲造
・夏目漱石
・野口英世
・樋口一葉
以上の17人が紙幣の肖像として使用されており、その中で最多で使用されているのは聖徳太子で合計7回も使用されているとの事です。
聖徳太子
因みに、2000年に発行された現在は殆ど見かけなくなった二千円紙幣の裏面には紫式部が描かれていますが、肖像扱いとはされてないとの事です。
新しいデザインはいつから?
政府の発表によると新紙幣の発行は今から5年後の2024年度上半期をめどとしているとの事です。
前回の変更時の私の感覚では、変更後半年くらいで前デザインのお札はあまり見かけなくなり、1年後には自分で保管しているもの以外手にする事が無くなりました。
なので、福沢諭吉さんとのお別れは大体5年半先位になるのではないのでしょうか?
そう思うとまだまだ先ですね、これからまだしばらくおつきあいできそうです。
因みに5年も先の変更を今発表したのは、
紙幣のデザイン変更は偽造防止を目的におよそ20年ごとに変更してきており、発行の準備におよそ5年ぐらいかかるため、今回もこのタイミングでの発表となったとの事。
人物の選定については、「産業の育成、女性の活躍、科学技術の発展など、現代にも通じる諸課題に尽力し、新元号の下での新紙幣にふさわしい人物」との事です。
新札肖像画の3人
渋沢栄一
明治から昭和初期にかけて活躍した実業家で、「近代日本経済の父」や「日本資本主義の父」とも呼ばれており、生涯で約500程の企業の設立や育成にかかわっているとの事。
津田梅子
津田塾大学の創立者、明治から昭和初期にかけての教育家で「女性教育者の先駆者」と呼ばれています。
北里柴三郎
明治から大正にかけての世界的な細菌学者で、破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功し、その治療法を確立するなど、伝染病予防などに多大な功績を上げた人物で「近代医学の父」と呼ばれています。
お三方が私の財布に集まることをきたいしております。
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